遠野の町中を見渡せる鍋倉山の中腹に鎮座する神社として明治15年に創立される。
遠野南部家の初代から8代(勤王八世)を御祭神としてお祀りする。
1627年に22代直義公が八戸から遠野へ国替え(移封)を命ぜられ、この地を治めた経緯があり、現在の遠野の礎となる偉大な功績がある。2027年には、遠野南部家が遠野に移封して400年の節目の年となる。
御祭神 南部実長命 南部実継命
南部長継命 南部師行命
南部政長命 南部信政命
南部信光命 南部政光命
御利益 勝負事 交通安全
商売繁盛 地域安泰
鎮座地 〒028-0515
岩手県遠野市東舘町3番6号
電 話 0198-62-3303
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遠野三山の神々(遠野物語より)
遠野の町は南北の川の落合に在り。以前は七七十里とて、七つの渓谷各々七十里の奥より売買の貨物を聚め、其の市の日は馬千匹、人千人の賑はしさなりき。 四方の山々の中に最も秀でたるを早池峰と云ふ、北の方附馬牛の奥に在り。東の方には六角牛山立てり。石神と云ふ山は附馬牛と達曽部との間に在りて、その高さ前の二つよりも劣れり。大昔に女神あり、三人の娘を伴ひて此高原に来り、今の来内村の伊豆権現の社ある処に宿りし夜、今夜よき夢を見たらん娘によき山を与ふべしと母の神語りて寝たりしに、夜深く天より霊華降りて姉の姫の胸の上に止まりしを、末の姫眼覚めて窃に之を取り、我胸の上に載せたりしかば、終に最も美しき早池峰の山を得、姉たちは六角牛と石神とを得たり。若き三人の女神 各々三の山に住し今も之を領したまふ 故に、遠野の女どもは其妬みを畏れて今も此山には遊ばずと云へり。
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